スナップボタンは専門の器具がいるのではないかと敬遠してしまう人も多い止め具です。しかし服やバッグ、小物など、スナップボタンが使えるようになれば作品の幅が広がり、便利になります。ここではスナップボタンの種類と取り付け方を解説します。

スナップボタンのパーツの名称

スナップボタンには上側と下側があり、上側は表になるヘッドと接着するバネ、下側は接着するゲンコと裏にくるホソの4つのパーツでできています。ヘッドとバネ、ゲンコとホソを取り付けたい布地を挟んで噛み合わせることでスナップボタンの取り付けは完了します。しかし縫い付けタイプのスナップボタンに関しては接着パーツだけで、組み合うパーツはついていません。

縫い付けタイプのスナップボタン

付けたい場所に直接縫い付けるタイプです。金属製のものとプラスチック製のものがあり、どちらも縫い付けるための穴が開いています。
凹側と凸側がありますが、特に子供服や肌着に使う場合は凸側の出っ張りで肌を傷つけないよう凹側を上に付けてください。付け方も簡単で、噛み合わせにズレがないよう気をつけながら縫い止めるだけです。生地に穴を開けなくてもいいので、もし失敗しても糸を切ってやり直せます。

テープタイプのスナップボタン

ほつれ止めが不要な種類の布地(テープ)にあらかじめスナップボタンが止め付けてあるタイプです。テープごと生地に縫い付けて使います。プラスチック製のボタンはベビー服などにもよく使用されています。

かしめタイプのスナップボタン

ヘッドまたはホソについた爪を生地に突き刺し、専用の打ち具とハンマーを使ってセットするタイプです。打ち具はスナップボタンを購入するときに付属でついてきますので、用意するものは金槌だけになります。アメリカンホックとリングスナップの2種類があり、アメリカンホックはヘッドに平らな面がついていますがリングスナップのヘッドはリング状です。

取り付け方
① ボタンを付けたい場所に印を付け、外側(スナップボタンで止まらない方の面)からヘッドまたはホソの爪を生地に差し込んで爪の頭が反対側に出るまでしっかり押し込みます。
② ヘッドに対してはバネ、ホソに対してはゲンコを爪の上に乗せ、その上から打ち具を当ててしっかり止まるまで金槌で叩きます。

はめこみタイプのプラスチックスナップボタン(専用工具不要ワンタッチタイプ)

生地にパーツを差し込み、指で押し込んで止めるタイプのプラスチック製スナップボタンです。ワンタッチプラスナップという名前で販売されています。手軽なので多くの人が使っていますが、やや外れやすいのが難点です。

取り付け方
① 生地の取り付けたい部分に目打ちで穴を開け、そこからヘッドもしくはホソの出っ張りを差し込みます。
② バネまたはゲンコを出っ張りに差し込み、パチッと音がするまで押し込みます。

はめこみタイプのプラスチックスナップボタン(プライヤー使用タイプ)

プライヤーという専用工具を使ってはめ込むプラスチック製のスナップボタンです。ワンタッチタイプよりもしっかりと固定できるので衣服にも安心して付けられます。プライヤーを別で購入する必要がありますが、千円から二千円程度で十分な機能のものが買えます。

取り付け方
① 生地の取り付けたい場所に目打ちで穴を開け、ヘッドの尖った部分を内側に向けて差し込みます。裏返してバネを通します。
② ヘッドを下にしてプライヤーの挟む部分に乗せ、グリップを握ってしっかり噛み合わせます。ホソとゲンコも同様に取り付けます。

はめこみタイプの金属製スナップボタン(専用工具使用タイプ)

バネホック、ドットボタン(ジャンパーホック)などがこのタイプにあたります。スナップボタン用の専用打ち具と打ち台を使って金属を変形させしっかりと固定するので、厚手の生地でもしっかりと噛み合い外れません。

取り付け方
① 生地の取り付けたい位置に目打ちで穴を開けます。皮革を使う場合はハトメ抜きでスナップボタンの大きさに合った穴を開けてください。
② ヘッドの出っ張りを穴に差し込み、バネを裏から組ませます。ヘッドを下にして打ち台のサイズが合った窪みに合わせてください。
③ スナップボタン用の打ち棒で先端に出っ張りがある方をバネの穴に入れ、真っ直ぐ立ててハンマーで叩いて噛み合わせます。
④ ホソとゲンコも同じように組ませ、打ち台の平らな側に置きます。打ち棒はくぼみがある方を使い、同じようにハンマーで叩いて噛み合わせてください。

まとめ

スナップボタンには専用工具が必要なものもありますが、そうでないものも多くあります。またプライヤーは一度購入すれば以降はボタンを付けるよりずっと簡単にスナップボタンを取り付けられます。付け方も難しくありませんので、ぜひ挑戦してみてください。