レザークラフト

革を使っていろいろなものを作るレザークラフトで一番大切なのはステッチを入れるということです。縫い合わせる目的でステッチを入れますが、他に飾りとしてのステッチをすることもあります。手縫いで縁取りするとミシン縫いでは表現できない美しいステッチがかけられます。

縁取りに必要な道具や材料

革の縁取りをするには
・ステッチンググルーバー
・菱目打ち
・木槌
が必要になります。材料も挙げると
・麻糸(革用の糸)
・ロウ
・革用の針
が必要になっていきます。

縁取りする手順

縁取りをするにはまず縫う場所に線を引き穴を開けてから縫っていきます。それでは縁取りのステッチの手順を詳しく見ていきましょう。

縫う前にまずは穴あけ

革にきれいな穴を開けるには菱目打ちという特殊な道具を使います。菱目打ちには1本菱目打ち・2本菱目打ち・3本菱目打ち・4本菱目打ち・5本菱目打ち・6本菱目打ちと刃が1本ずつ増えたものがあり、広い範囲は4本目や6本目など目数が多いものを使って穴を開け、角や縫い終わりの穴などは1本目や2本目、3本目など目の少ないものを使って穴を開けます。目打ちの刃の幅も3mm・4mm・5mmなどがあって幅が選べます。

穴の開け方

穴の開け方は、まず穴を開けたい場所にステッチンググルーバーを使って線を引きます。ステッチンググルーバーを持っていな人は菱目打ちを使って線を引くこともできます。刃の片方を革の端に当てて反対の刃でひっかけば線が引けるので特殊な道具を使わなくてもOKです。

線が引けたらその上に菱目打ちを垂直に乗せて木槌で叩いて穴を開けます。木槌をで数回叩いてしっかりと裏まで刃が通るように開けてください。きれいに穴のピッチが揃うように調整しながら開けていきましょう。

糸を用意する

穴が開いたらいよいよ縫っていきたいのですが、その前に糸が縫っている間に外れないように糸に針を取り付ける作業をします。糸を縫う長さ4倍ほど用意したら糸の先を尖った物でほぐして毛先を削って薄くします。これを両端の糸の先に施します。

次にロウを用意して糸に擦り付けるようにして糸にロウを塗っていきます。ロウを塗ることで毛先がピンと張るのでそれまで何度かロウを引きます。毛先がピンと立ったら糸全体にロウを引いてください。

ロウ引きが終わったら毛先に向かって3~4回針で刺し、毛先を針の穴に通して引っ張って糸の中に糸を通して凸凹を真っすぐに整えてからもう一度ロウ引きすると糸に針を取り付ける作業は終了です。両方の糸の先に2本の針が取り付けられました。

縫う

それでは縫っていきましょう。縫い始めの一番初めの穴に糸を通したら糸の中心まで糸を引き、手前の針を次の穴に通して糸をすべて引き抜く前に糸を穴の中で手前に引っ張って奥に空間を作ってから、もう一方の針をその穴に通して引き締めます。これを繰り返しながら縫い進めていきましょう。一般的な平縫いはこうした方法で縫っていきます。平らに縫い合わせるなら他にもかがり縫いという方法もあります。糸を革の端に巻き付けながら縫い合わせる手法です。

縫い終わりは

平縫いの縫い終わりは最後の3目を残して裏側の糸だけで最後の2目を縫っていき、最後から3目は2本の糸で縫います。糸を引く前に裏側に出た針に糸を巻き付けて穴の中で結び目が出来るようにしたら、最後の穴から3つ目の穴の表側から4つ目の穴の裏側に目打ちで穴を開けて表の糸を裏側に通して糸を切り完成です。糸が外れないように表の糸は糸を引く前に、裏の糸は糸を切ってからボンドで貼り付けましょう。

レザーのトートバックのクラフト

レザーバックのクラフトは比較的厚手の布地が、縫い付けるときにも大変な思いをします。縫い糸も均一に縫わなければほころびてしまったり、見た目にも悪い印象になりがちです。しかし、レザーバックは丁寧に縫い付けることで他のバックには無い味わいを楽しむことができます。

レザーのトートバックのクラフトは型紙を使用します。

型紙はインターネットで「レザー トートバック 型紙」と検索すればヒットします。後は実物大に印刷して使用します。

《必要なもの》

・持ち手

・本体

・ポケット

革の厚さは2㎜を目安にします。厚いと重くなり、薄いとペラペラな印象になってしまいます。

ポケットは必要な人だけ取り付けると良いでしょう。

レザーのトートバックの下準備(コバ磨き)

型紙に合わせて革を裁断します。持ち手の部分は切り取っておいたほうが作業しやすいです。

革の裏面のけばけばしている部分にはトコフィニッシュと呼ばれる、比較的安価でツヤが出るものを塗っていきます。ガラス板やコップの底等を使って丁寧に磨きましょう。

※革の表面(ギン面)につくと、シミになりやすいので注意します。ギン面にはニートフットオイルを柔らかい布で塗れば、安定した品質が保てるようです。

持ち手部分の裏面は、後で貼り合わせる必要があるので磨く必要はありません。逆に磨くことで、やすりがけの必要性が出てきます。

《ポイント》

※コバ磨きは早く革が傷んだり、けば立つのを防ぐものです。コバ磨きにはトコノールと呼ばれる薬剤も使用することが多いです。

トコノールの色は伸ばして磨けば無色透明になります。ツヤの仕上がりも良いものの、トコフィニッシュよりはお値段が高めです。

縫い溝付け

型紙通りに裁断したら縫い線を付けます。糸も鞄の大きさに合った太めの糸を使用します。

あればステッチンググルーバと呼ばれるもので縫い溝を付けると良いでしょう。

※持ち手と本体の部分は、後で縫い穴を付けるようにします。

内ポケットの付け方

内ポケットにはポイントとなる色でステッチを付けます。

内ポケットは展開図のままのバックに取り付けます。

本体と内ポケット接着面は、ヤスリで荒らして透明なGクリヤー(合成ゴム系接着剤)で接着します。

ボンドの選び方

ボンドは物によって薄黄色等の色のついたものもあります。また、接着も強力なものから革に合ったボンドまで様々です。

しかしボンドの接着力も強力であればいいと言うものではありません。柔らかな革には、硬化後も弾性のある接着剤が向いています。

革に塗ったら、貼り合わせる前に20分以上乾かすようにしましょう。

トートバッグ全体の組み立て方

持ち手と本体を縫い付けます。※始めに接着させてから縫い穴を開けて縫っていきます。

持ち手は本体の表に見えるように縫い付けるのもカッコよくておしゃれな印象になります。

両脇もステッチが見えるように縫い付けていきます。

バックの底面の作り方

底部の縫い付けは、革の重なる部分が縫いにくいものの、確実に縫うことでしっかりとしたトートバックが出来上がります。

全体的にコバ・床面磨きはしっかりと行って、オリジナルのトートバックを長持ちして使えるようにしましょう。