ビーズやスパンコールをびっしりと縫いつけたビーズ刺繍はとても華やかで豪華に見えます。ビーズバッグのように全面に縫い付けなくとも、ポイント刺繍にあしらわれたビーズは光を反射してとても美しいものです。
このビーズ刺繍の基本的な知識と基礎を紹介します。

ビーズ刺繍手芸とはどういうものか

現在のビーズ刺繍は、パリで発展したオートクチュールの技術が基本になっています。そのため通常は、フランス刺繍の技法に則って刺していくことになっています。

ビーズ刺繍手芸で使う基本的な道具

・ビーズ刺繍専用針
通常の縫い針や刺繍針だとビーズの小さい穴に通らないため、ビーズ刺繍専用の針を使います。100円ショップでも置いてあることがあります。

・ビーズ刺繍専用糸
ビーズの穴が小さいと普通の刺繍糸で通らないことがあるため、ビーズ刺繍の専用糸があります。通常の糸と比べると表面が滑らかにできているため、ビーズが通りやすいという利点もあります。ない場合は普通の刺繍糸や縫い糸で代用してください。

ビーズ刺繍の基本的な刺し方

ビーズ一粒につき二度糸を通すのがビーズ刺繍の特徴です。連続して通すときにもひとつの縫い目に幾つものビーズは通さず、一粒ずつ丁寧に縫いつけていきます。ビーズの縫いつけ方を解説します。

・一粒刺しの方法
ビーズを付けたい位置の裏から糸をつけた針を出し、ビーズを一粒通します。針をビーズ一粒分だけ左に潜らせ、最初に針を出した箇所から再度針を表に出します。その針でもう一度ビーズを通し、前に針を潜らせた箇所に再度針を刺して糸を引き締めます。最後に裏側で玉止めします。

・連続刺しの方法
途中までは一粒刺しと同じように刺し、二度目にビーズに糸を通したらそのまま次のビーズを通してビーズ一粒分左に糸を潜らせます。ビーズを刺した糸を出した場所から針を表に出し、2個目のビーズに糸を通します。連続刺しはこの繰り返しです。

・スパンコール1つを刺す方法
スパンコールを付けたい場所に裏から針を出し、スパンコールを1つ通します。スパンコールの右側をまたいで裏側に針を潜らせ、今度はスパンコールの左外側から針を出します。スパンコールをまたいで中心から針を潜らせ、裏側で玉止めします。

・スパンコールを連続刺しする方法
スパンコールを縫い付けたい位置からスパンコール半分の長さだけ左に裏から針を出し、スパンコールを縫い付けたい場所に置いて中心の穴から針を裏に潜らせます。次の針は再びスパンコール半個分左側から出し、1個目に重ねておいた2個目のスパンコール中心部から針を潜らせます。これを繰り返して連続で刺していきます。

簡単にできるビーズ刺繍のサークルブローチの作り方

材料
□シードビーズ
□パールビーズ
6mm 30個
10mm 1個
□ビーズ刺繍専用糸
□フェルトシート
□ブローチピン
□布用接着剤
□チャコペン

作り方
① フェルトシートに直径5cmの円を二つチャコペンで描き、その内1枚は切り抜いておきます。
② フェルトシートに残った円の内側5mmで円を描くようにシードビーズを連続刺しします。一周したら玉止めし、そのすぐ内側にぴったり寄せて再びシードビーズで円形を刺します。中心の空きが直径6mm程度になるまでこれを繰り返します。
③ 最初に刺したシードビーズにややかぶるように寄せて、外側に6mmのパールビーズを円く刺します。最後に中心に10mmのパールビーズを刺して玉止めします。
④ 糸を切らないように気をつけながら、チャコペンの印通りに刺繍したフェルトを切り抜きます。
⑤ 刺繍していない方の円形フェルトにブローチピンを縫いつけ、2枚のフェルトシートを布用接着剤で貼り合わせます。

まとめ

美しく仕上げられたオートクチュールのビーズ刺繍も、元は一粒一粒の丁寧な作業から出来上がっています。最初は難しくても技術を上げていけば芸術品のようなビーズバッグも夢ではありません。華やかで繊細なビーズ刺繍の手法をぜひ実践してみてください。