マグネットボタンには、付け方によって分類された5つの種類があります。

ここではそれぞれの一般的な呼び名と付け方を解説していきます。

割り足タイプのマグネットボタン

差し込みタイプのマグネットボタンとも呼ばれています。

マグネット面の裏側に二本の足と呼ばれる平たい金具が出ており、その部分を折り曲げて取り付けます。裏側の見た目はよくないので、裏地の内側に隠れるよう処理するのが一般的です。

金槌やペンチ、はさみなど、家庭にあるか手軽に手に入る道具で取り付けられます。

・取り付け方

① 付けたい場所に目印をつけ、はさみやリッパーなどで足を差し込むための切れ目を二本入れます。

② 足を入れたら座金と呼ばれる円盤状の金具を足に通し、その上から金槌やペンチで足を折り曲げ固定します。

マグネットボタンは吸着面の形によって凹側がメス、凸側がオスと呼ばれます。しかしどちらも付け方は変わりません。

磁力が強いマグネットが使われていますので、引っ張られて生地が傷まないように厚手の生地を使うか、裏に接着芯を貼ってください。

縫い付けタイプのマグネットボタン

マグネットの四隅に、糸を通して縫い付けるための枠か穴がついているタイプです。

割り足タイプや後述のかしめタイプより手間がかかります。しかし生地に穴を開けなくてもいいので失敗してもやり直しができます。

付け方は通常のボタンとほぼ同様です。

・取り付け方

① 縫い針と糸を使い、生地にマグネットボタンを縫い付けていきます。

② 生地がよらない程度にしっかりと玉結びをして固定してください。通常のボタンのように浮かせる必要はありません。

オス側、メス側ともに付け方は同じです。

ボタンを付けるときと同様に、裏面には縫い目が出ます。気になる場合は裏地をつけるなどして処理してください。

かしめタイプのマグネットボタン

裏面に金具がつくことできれいに仕上がり、強度も高いため、革製品によく使われます。

布製品でも厚手の生地で裏地がない部分に付けるときには、裏面の処理が不必要なかしめタイプが便利です。ただし吸着力が強いので、補強なしで薄手の生地に使うと生地が破れてしまうおそれがあります。

かしめタイプのマグネットボタンを取り付けるためには、専用のものを含めた以下の工具が必要です。

□打ち台と打ち棒

マグネットボタンの大きさに応じた形のくぼみがある、金属製の台と棒です。

□ハトメ抜き

皮革に穴を開けるのに使います。カッターでも代用できます。

□金槌

・取り付け方

① マグネットボタンの表にくる方を下にし、打ち台にセットしておきます。

② マグネットボタンを取り付ける部分にハトメ抜きかカッターで穴を開け、打ち台にセットしたボタンの裏側に突き出ている棒にしっかり奥まで差し込みます。

③ 生地から出ている棒に裏側に来る金具をカチリと音がするまではめ込み、打ち棒を真っ直ぐ立てて曲がらないよう金槌で少しずつ叩き込んでください。生地を挟んでぴったりと合わされば出来上がりです。

中付けタイプのマグネットボタン

隠しタイプのマグネットボタンとも呼ばれています。生地の中に固定して使用するため外からは分かりにくく、デザインに影響することもありません。

表裏二枚仕立ての内側に入れて使うことを想定されていますので、マグネットボタンの中ではもっとも磁力が強くなっています。

・取り付け方

ビニールやウレタンでカバーされているものとされていないものがあります。

カバーされているものはカバー材の部分を縫って取り付けることができます。カバーされていないものは接着剤を使用して取り付けてください。

いずれも厚手の布地か皮革の内側で固定して使用してください。

ねじタイプのマグネットボタン

ねじを差し込んで固定するので、主に家具や内装で使用されます。布や皮革を用いた作品には不向きなので、間違えて購入しないようにしてください。

マグネットボタンに関する注意事項

マグネットボタンは強力な磁石を使っている金具ですので、磁力の影響を受けるカード類や電子機器、特にペースメーカーには決して近づけないようにしてください。

以上のように、マグネットボタンは取り付け方を理解すれば簡単に扱うことができます。

マグネットボタンそれぞれの特性を理解し、作品に最適なものを選んでください。