手芸用のナイロンテープとはどんなものか

ナイロンテープとは、バッグの持ち手やベルトを作るのによく使われる幅広の硬い紐です。ナイロン、ビニール製のバッグだけでなく、質感がしなやかなので布製品にもよく使われています。
同様の使われ方でよく比較されるものにアクリルテープやPP(ポリプロピレン)テープがあります。アクリルテープは質感が柔らかく布により近いのが特徴です。PPテープは重量が比較的軽く丈夫ですが質感が硬く、家庭用のミシンでは縫いにくいテープです。ナイロンテープはアクリルテープよりは硬めであるもののPPテープよりは柔らかく、PPテープよりは脆弱ですがアクリルテープよりは丈夫です。それぞれの特性を理解し、もっとも作品に向いたテープを使用してください。

ナイロンテープで長さ調節機能のついたショルダーベルトを作る方法

ショルダーバッグにナイロンテープでショルダーベルトをつける場合、ベルトは長さの調整ができるようになっているものが便利です。長さ調節をするための移動カンの付け方を紹介します。

必要なもの
□ナイロンテープ
□移動カン(漢字の日の形になっている金具です。プラスチック製もあります)
□角カン(角が丸くなっている四角形の金具です)
移動カン、角カンはいずれもナイロンテープの幅に合わせたサイズのものを購入してください。

作り方
① ナイロンテープは15cmと140cmにそれぞれ切っておきます。これは大人用のバッグの長さです。子供用のものは10cmと100~120cmと、両方合わせた長さが身長と大体同じくらいになるようにしてください。
② 長い方のテープを移動カンに通します。移動カンに凹凸がある場合は凸の側が表です。表を上に向けて左側の下から移動カンの中にテープを差し込み、中央の棒をまたいで右からまた下へ出します。移動カンから右に出るのは2cm程度です。
③ 移動カンから左側のテープを移動カンの下をくぐって右へ出し、移動カンを通した2cm部分と縫い合わせます。移動カンを端に詰めるように、テープをだぶつかせない位置で縫ってください。
④ 長い方のもう片側の端から角カンを通します。テープは谷折りにして端を移動カンの方に戻し、移動カンの右下から中央の棒をまたいで左下へ通し、角カン側に3~40cm残して残りは引き出します。
⑤ 短い方のテープを角カンに通し、半分に折ります。カン付けはこれで終了です。

・ショルダーベルトを固定して使用する場合
表裏に気をつけてベルト端をバッグ本体に縫いつけます。

・ショルダーベルトを付け外しができるようにする場合
角カンの代わりにナスカン(D字型の金具に付け外しできるフックがついたもの)を通します。短いテープは使いませんが、代わりに長い方のテープを5~10cmほど長くしてください。ベルトのもう片方の端にもナスカンを縫いつけ、バッグ側にはDカン(D字型の金具)を取り付けます。

布のほつれ止めとは

布は裁つと何もしなければほつれてきます。特に洗濯して使うものやバッグなど物を入れて使ったり、持ち歩いたりするものはしっかりとほつれ止めをしておかなければせっかく作ったのにボロボロになってしまいます。ほつれ止めの方法にもいろいろあり、生地や作るものによって使い分けます。

・ジグザグミシンやロックミシン
ジグザグミシンは家庭用のミシンでかけられます。中には裁ち目かがり用の縫い目がミシンに搭載されていることもあります。ロックミシンは縁をかがることが専門のミシンです。ニット素材などの伸縮性のある素材にも強く縫い目もきれいでほつれにくいのが特徴です。

・2つ折りでミシン掛け
布の切り端を2回折り曲げて巻きミシンをかける方法は裾の処理などで使われます。裏面もきれいで洗濯をしてもほつれることがありません。専用の押さえに変えてハンカチの縁のように細い巻き縫いができる三巻き縫いもあります。

・バイアステープで巻く
2つ折りすると厚みが出てしまったりジグザグミシンではすぐにほつれてしまうような生地はバイアステープで巻いて処理します。簡単に処理することができ、専用のミシンを買わなくてもしっかりとほつれ止めできるのでバイアステープは便利です。バイアステープを巻くことでデザインとして用いることもできます。

・ほつれ止め液
ジグザグミシンがかけられないような細かい部分のほつれ止めにはほつれ止め液を使うといいでしょう。リボンをカットして洋服に縫い付けてそのまま洗濯をしてしまうとリボンのカット面がほつれてボロボロになってしまいます。かと言ってジグザグミシンも無理ですし大きめの化繊のリボンであればライターで炙って溶かしてほつれ止めをすることもできますが、細いリボンや綿や麻の素材のリボンではそれも難しいです。こんなときにほつれ止め液を塗ると、塗った部分がボンドのように硬くなることなく乾いて固まりほつれなくなります。

ほつれ止め液でお手軽ソーイング

ほつれ止め液は塗るだけでいいので作業が楽になります。硬くならないので可動する箇所にも使え、透明なので作品のデザインを邪魔することなくきれいな状態を保ちます。水洗いやドライクリーニングにも強いので洗って使うこともできます。

・人形の服やリボンのアクセサリー、ガーランド作りに
人形用の服は小さく縫うのも一苦労ですがほつれ止め液を使えば縫う必要がないのでお手軽に作ることができます。リボンを使ったアクセサリーや切りっぱなしのほうがすてきなガーランドを作る時にもほつれ止め液が便利です。

・補修にも使える
袖のほつれ止めやボタン糸、エコバッグなどのナイロン生地や飛び出した生地の糸などに塗ると補修やほつれ防止として使えます。リボンの結び目がほどけないようにすることもできて便利です。

ほつれ止め液を使うときの注意点

縫いたい場所がある場合は液を付ける前に縫ってからほつれ液を塗布することです。塗布してから縫うと針が湿って上手く縫うことができません。それから特に気をつけたいのが、変色が起こる可能性があるということです。色が剥がれて薄くなってしまうことがあるので、使う前に試し塗りして色が落ちそうな場合はつまようじなどで少量ずつ塗るといいでしょう。