刺し子とは

日本に昔から伝わる刺繍で、藍色の布に白い糸で美しい幾何学模様等を刺したものが民芸店などでおなじみです。刺し子は布を丈夫にしたり、保温性を高めたりする生活の知恵です。青森県のこぎん刺しなどが有名です。私たちの現代の暮らしでは刺し子の服を着たりするよりも、キッチンでつかう布巾やコースターなどの小物がポピュラーです。色も藍色に白糸だけでなく、白地にピンク色の糸で刺したり、手芸店にはかわいいオリジナルの図案のプリントされた布と糸のキットも置いています。

刺し子の伝統的な図案

北欧風の柄や現代風の可愛い動物図案等もありますが、日本の伝統的な図案としては「七宝つなぎ」「矢羽根」「麻の葉」「十字つなぎ」「角七宝」「青海波」「分銅つなぎ」「花刺し」などがあります。どれも一目見るとどこかで見たことがあると思うかも知れません。ではそれらの図案を刺してどんな作品が作れるかを見てまいります。

刺し子の花ふきん

手芸店でさらしの木綿にモチーフがプリントされた「花ふきんキット」があるので、手軽に始められます。家庭科で習った針と糸が使える人なら誰でもできるクラフトです。作り方は説明書があるので安心です。2枚の布をわにしてから縫っていきます。縫い目がプリントされているのでその通りに糸が覆うようにすれば模様ができます。仕上げにアイロンをかけます。ちくちくと縫って手を動かして作りだんだん出来上がりに近づく過程も楽しいですが、出来上がったものをキッチンの食器にほこりよけとして掛けて置いたりティ-マットにしたりと使って楽しむこともできます。プチギフトにしても喜ばれそうです。花ふきんの図案がプリントされた布のみのパックは400円位です。布と糸・針などのセットは1,000円程度からあります。

刺し子のクッションカバー

花ふきんが作れたら、次にやってみたいのはふきんより少し大きめのクッションカバーです。伝統的な藍色に白糸の刺し子は民芸風ですが、白地に赤糸等で刺すと洋風な感じにもなり現代風のインテリアにもマッチさせやすいです。北欧風にもなります。キットになっているのは民芸調のものが主流で藍色に白糸か白地に藍色で2,000円からあります。

刺し子のコースター

大きな作品はちょっと無理という方には一番小さな作品、コースターがあります。小さな作品ですが、一枚ごとに刺し方を変えて楽しむこともできます。色々な刺し目を覚えるのにも適しています。小さい分早く出来上がり、すぐにまた次の作品が作りたくなって、気づけば上達しているかも知れません。ちょっとしたギフトやバザーの出品にもおすすめです。糸と針に図案がプリントされた布のセットされたスターターキットも600円台からあります。5枚分のセットで1,652円等。

一から自分で作ってみるには

キットが簡単で取り掛かりやすいのですが、やはり自分で一からできたほうが応用がきき作品のバリエーションも広がります。まず図案を用意するのですが、刺し子の本の図案や、キットの生地にプリントされた図案をコピーする方法があります。布にチャコシ―トを置いて固定した上に図案のコピーしたものを置き、上から専用ペンでなぞっていきます。または、時間がかかりますが、チャコペンとものさしを使って自力で図案を書いていくこともできます。図案を写し終えたらもう一枚の同じ大きさの白布と軽く縫い合わせてから刺していきます。やはり図案を下書きする作業が一番大変です。細かい柄になるほど時間もかかります。

つるし雛

五穀豊穣などの願いをこめて江戸時代から始まったと言われています。本格的なお雛様は高価で昔は庶民の手には入りにくかったので小さな人形を1つずつ持ち寄ったそうです。作られるものは人形とは限りません。お花やおもちゃ、動物、野菜なども作って吊るします。安産や健康を祈っての犬、子孫繁栄のいのしし、女の子には羽子板、滋養があるとされる人参、赤ちゃんの健やかな成長を祈って這い子人形、お金に不自由しないようにと巾着等、それぞれに意味があり、ひと針ひと針思いを込めて作ったものを吊るします。飾り方は台の付いたものや、フックで天井などから吊るすもの、衝立のようになったものなど色々あります。小さなお人形をひとつひとつ作っていくのでそのたびに達成感もありますが、たくさんつなげて吊るされた様は本当に華やかで部屋が明るく彩られます。

根付ストラップ

色鮮やかなちりめんの生地で作った根付ストラップにはいろいろな種類があります。がま口に鈴と一緒に付けたり、スマホに付けたりやバッグチャームとしても可愛いです。しじみなどの貝にちりめんを貼って簡単に作ることができます。レジンの中に入れてモチーフを作ったり、小さなわらじや着物を作ると目を引きます。他にふくろうやニワトリなどの鳥や動物や花もよく作られます。

つまみ細工

つまみ細工は江戸時代から伝わった技法です。小さな正方形に切った布地をつまんで折りたたみ、組み合わせてモチーフをつくることからこう呼ばれています。たくさん組み合わせるとダリアなどの華やかなお花も作れます。かんざし、ヘアピン、ヘアゴム、コサージュなど和風のアクセサリーの他、小物入れのフタ部分に使ったりもします。日本の美しい伝統工芸です。東京にはつまみ細工の体験ができるところもあります。

押し絵

お正月飾り、お雛様、四季折々の日本の季節の行事にちなんだ祝い額として、また海外へのお土産にもきっと喜ばれることでしょう。色鮮やかなちりめんの柄を活かした着物の押絵も素敵です。布地はちりめんでもハロウイーンやクリスマスなどの洋風の飾りを作って楽しむ人もいます。ふつうの布地とは違いちりめん独特の風合いと雰囲気を醸し出します。

ミニチュア着物

雑貨屋さんで目にすると思わず見入ってしまう可愛さのモチーフです。根付ストラップやバッグチャームにしてゆらゆら揺れるのもいいですが、タペストリーや和風の飾りとしてスタンドで飾る本格的なものもあります。箪笥に眠っている古い傷んだ着物を使って思い出に取っておく方法としてもよさそうです。オーダーして作ってもらうこともできます。20~30cmほどのミニチュア着物が作れるキットも売っています。

お手玉

小さい頃一度はやったことがある人が殆どかと思いますが、お手玉の中に入れるものとしてはお米の他、手芸用ペレットという人形等の中に詰めて使うクラフト材料があります。縫い方も、座布団型、巾着型、俵型などのバリエーションがあります。少ない布でできるので、余り布などで作るちょっとした手仕事にぴったりです。ちりめん布で作ると昔ながらの和のおもちゃがすぐできます。海外土産の他、日本文化の紹介などで作り方を教えて差し上げるのにもよさそうです。

がま口

かわいいちりめん布のがま口はよく観光土産や和風小物店にありますが、自分でも割と簡単に作ることができます。キットも売っています。口金と布、キルト芯、紙ひもからなっています。接着剤やドライバー、ペンチも使用します。可愛い柄や大人の雰囲気などお気に入りの柄を選んで作れます。バザーやプレゼントに重宝します。